彼女が精神不安定になる理由には様々なものがあります。
またその理由によって、接し方も異なってきます。
そして別れる際にも注意が必要です。
はる
精神不安定は誰のせい?
彼女が精神不安定だと「精神不安定なのは誰のせいなのか?」と原因を探りがちでしょう。
ただその原因は本人にあることがほとんどです。
自分のせい?
彼女と長時間過ごすのはあなたなので、良くも悪くも「彼女が精神不安定になってしまったのは自分のせいかも…」と、自分を責めてしまう傾向があります。
しかしそんなことはありません。
あなたも誰かに言ってほしかったのではありませんか?
彼女が精神不安定になったのは、あなたのせいではありません。
周りの別の人のせいでもありません。
理由は別にあります。
彼女のせい!
彼女が精神不安定なのは間違いなく彼女のせいです。
「彼女のせい」というと冷たく聞こえるかもしれません。
しかし、これは周りからの指摘や愛情をありのままに受け取れない彼女の精神状態に問題があるのです。
彼女は親しいあなたを含めた周りの人からの言葉を素直に受け取れない状況になってしまっています。
適切な対応をし、場合によっては医療機関を頼るようにしましょう。
精神不安定な彼女の3大特徴
精神不安定な彼女の特徴で最も代表的なのは、
- すぐに連絡してくる
- すぐに頼ってくる
- すぐに呼びだしてくる
思い当たる節がある方もいるのではないでしょうか。
すぐ連絡
精神不安定な彼女は何かあろうとなかろうと連絡を取りたくなりがちです。
これは彼女が非常に寂しい思いをしている証でしょう。
また技術の進歩により連絡が取りやすくなったという時代的背景もあります。
昔であれば家に電話をしたり手紙を送ったりする必要があったのに、携帯電話やスマートフォン、アプリの普及でいつでも連絡が取れるようになりました。
だからこそ、「自分はいつでも連絡したいのに…」という不満や「あなたはわたしと連絡したくないの?」という疑念が湧いてきます。
私が相談に乗った多くの人で共通していたのは、「彼氏はわたしが愛しているほどわたしのことを愛していないのでは…?」という不安でした。
こうした彼氏の愛に対する不安や疑念が、何もなくてもすぐに連絡したがるという行動につながるのです。
すぐ頼る
精神不安定な彼女はよく彼氏を頼ります。
「それ、自分でできないの?」ということでも頼ることがあります。
これは人任せにしたいわけでも、責任をなすりつけたいわけでもありません。
「できないわたし」を演出しようとしているのです。
「できないわたし」を演出することで「こんなにできない子を放ってはおけない」とあなたの庇護欲をくすぐることで、あなたが自分から離れていくのを防ごうとしています。
つまりすぐにあなたに頼る行動は、あなたと別れたくないがために必死で気を引こうとしている行動なのです。
すぐ呼ぶ
精神不安定な彼女は頻繁に連絡しては自分のもとへとあなたを呼びつけることがあるでしょう。
さらに呼びつけておいたくせに、わざわざ会いに行っても嬉しそうではないどころか不機嫌なこともあるでしょう。
これらは彼女の目的が単に会うことではなく「あなたからの愛を確かめること」にあるからこそ起こることです。
「顔が見られただけで嬉しい」という寒い紳士めいた感情は彼女にはありません。
- どんな予定よりも優先して自分に会いに来てくれた事実
- 自分の望む形で自分の求める量の愛情をくれた事実
だからこそ精神の不安定な彼女は、こちらの都合なんておかまいなく呼びつけてきます。
そして自分の思っていたような愛情をあなたから感じられなければ怒ったり、より精神不安定になったりするのです。
精神不安定な彼女への接し方
彼女の言った通りにしても不機嫌になられるのであれば対処法はない気がしてきますが、実はあります。
それが「彼女の望む愛情の形」と「あなたのできる愛情の形」とのすりあわせをすることです。
連絡は適度に
まず連絡し続けることだけが愛情の証でないことをわかってもらいましょう。
常に意思の疎通が取れる阿吽の呼吸は、精神不安定な彼女にとって「この人は完全に自分のことを理解してくれている」という安心感につながります。
しかし阿吽の呼吸とは、常に連絡しあってお互いの予定を隅々まで知っていることではありません。
彼女が本当に理解してほしいことは何なのかを聞いた上で、あなたの負担にならない連絡頻度を伝えましょう。
連絡をそう頻繁にはできないけれど彼女のことは大切に思っていると、限られた会話の中でもしっかりと言葉で示すことが重要です。
できることを明確に
なんでもかんでも頼られて任せられても、できないことはあります。
「できないと認めるのはプライドが許さない!」という人もいるので強制はしませんが、早めに「できない」と伝えるのはとても有効です。
そもそも彼女だって、すべてがすべてできなくて頼んでいるわけではありません。
自分でできることもあります。
ここで私が精神不安定な彼女さん側の恋愛相談にのっている中でよくする質問をご紹介しましょう。
「あなたは支え合う2人とどちらかがいつも助けてもらってばかりの2人、どちらのカップルに魅力を感じますか?」
潜在的にお姫様願望があり常に守ってもらいたいという女性は後者を選ぶこともあります。
しかし大半の女性は前者を選びます。
精神不安定な彼女に「カウンセラーとして」質問してですらこの回答が得られるのです。
あなたが彼氏として「助け合える2人になりたい」と伝えれば、彼女も頼りっぱなしをやめるよう努力するでしょう。
ここでポイントなのは、精神の不安定さはそう簡単に解決するものではないということです。
くせをなおすには時間がかかります。
気長に彼女の努力が実るのを待ってあげましょう。
来てもらう提案も
本来交際とは対等なものですから、呼ばれてばかりに不満を感じたらこちらも呼んでみましょう。
精神不安定な彼女は相手がきちんと自分のもとへ来るかで愛情を計るために相手を呼びつける傾向があります。
しかしそんな試験のような交際は長く続きません。
きちんと彼女を愛している旨を伝えて安心させたうえで、予定があるときは断り、場合によっては彼女を呼び、健全で対等な関係を築きましょう。
精神不安定な彼女はあなたに捨てられるかもしれないという不安や恐怖が強くあります。
そこへ「関係を長く続けるために」とすべての誘いに出られるわけではないと伝えることは、彼女の精神安定にもつながるのです。
また「彼氏が何をさしおいても自分のもとへ駆けつけてくれる」ことに優越感を感じていることもあります。
その場合には、彼女が「あなたが呼び出しにいつでも応じる」ことか「あなたと会う」こと自体か、どちらに重点を置いているのか確認しましょう。
あなたと会うこと自体が目的ならば、こちらからの呼び出しにも応じてくれるはずです。
呼び出しに応じてくれることが目的ならば、あなたは彼女の欲求を満たすために存在しているわけではないことをはっきり伝える必要があります。
精神不安定は一時的?
彼女の精神の不安定さは一時的なものなのか半永久的なものなのか気になる人は多いでしょう。
精神不安定というと病気に感じる人もいるでしょうが、ホルモンバランスやコンプレックスなどで一時的な精神不安定におちいる女性もいます。
一過性の精神不安定
思春期と更年期に多いのが一過性の精神不安定です。
他人の目を気にして動けなくなったり、コミュニケーションの経験が不足していて相手を試すような手段しか思いつかなかったりします。
これが思春期の精神不安定の特徴です。
コミュニケーションの不足による精神不安定さは、対人関係が苦手な人にも見られます。
また更年期では月経の終わりにともなってホルモンのバランスが一気に乱れるので、恋愛面以外にもイライラしやすくなったりうつっぽくなったりします。
これは生理学的に正常です。
ただ気分を管理すれば、女性がホルモン剤を飲む必要が生まれます。
年上の彼女が精神不安定な場合には、ホルモンバランスの崩れの可能性も考えてできるだけ理解しようと努めてあげましょう。
気質性の精神不安定
ホルモンも年齢も関係なく、生まれたときの性格・気質として精神不安定な場合もあります。
人懐っこい性格や極度の寂しがり屋の人に多いです。
また精神不安定さが別れにより強化される場合もあります。
精神不安定ですぐに連絡したり頼ったり呼び出したりすることが重いと感じられて前の彼氏にふられたことにより、次の彼氏に対してもっと連絡し…というパターンです。
このパターンであれば自分のしていることが逆効果だと気づくまで、ひたすらに彼氏の愛を試すような行動ばかり取ります。
きちんと接しても精神不安定なら?
一過性の精神不安定ならきちんと対応すれば解決できることもありますが、気質性のものだといくらきちんと接したところで精神は不安定なままのことも多いです。
そんなときに考えるのは、このまま付き合い続けるか、付き合いきれないと別れるかの2択でしょう。
付き合い続けたいとき
精神不安定がいくら不安定でも付き合い続けたいときには、彼女は不安定なものなんだとしっかり認識して人格を否定せずに受け容れることが必要です。
この「否定しない」ところが最大のポイントです。
彼女がたとえあなたを試すような無理難題を言っても一切否定せず、彼女の言い分を一旦聞き入れます。
そのうえで実際に彼女が望んでいるものは何かを考えましょう。
彼女はかぐや姫ではありません。
珍しい宝物が欲しいわけではなく、あなたの愛情を感じたいだけなのです。
彼女がコロコロ態度を変え、無茶を言っても、聞き入れてなだめながら、あなたなりの愛情表現をしっかり彼女に伝わるように行いましょう。
別れたいとき
「もう付き合いきれない!」というのも本音でしょう。
「いい歳をしてワガママばかり!」と不満がたまるばかりで、一緒にいて苦しくなることがあるかもしれません。
そんなときには別れたほうがお互いのためでしょう。
しかし彼女はあなたを愛しているわけで、ひどいふり方をしてしまうと今後の彼女の性格にも影響してしまいます。
「好きだったけど、もう付き合いきれない」
「きみのこの行動が負担だった」
などとはっきり伝えてかまいませんが、けっして怒鳴らないようにしましょう。
欠点を伝えられると彼女は傷つきますし一時的に相当精神不安定になりますが、次の交際へ向けて改善点を得ることにもなります。
注意としては、けんかのように嫌いなところばかり並べ立てるのではなく、好きだったところもきちんと伝えるようにすることです。
そうすることで比較的円満な別れ方ができるでしょう。
まとめ
特別な精神疾患ではないのに精神が不安定な彼女は、あなたの愛情を試している場合がほとんどです。
試されることがないくらい、普段から愛情を伝えるようにしましょう。
また別れるとしても、傷つけて不安定にしすぎないように、好きだったところを伝えてあげるようにしてあげてください。
ナツ